第七回 型番の探しかた
目次:
1.修理前に必ず確認すること、型番
2.背面
3.側面
4.バッテリー下
5.Zenfoneは型番がわかりにくい
6.番外編そのいち:設定から端末情報を見る
7.番外編そのに:外箱を見る
こんばんは。スマートまっくす原宿竹下通り店 蒲倉でございます。
本日の見せまっくすは、スマホの中身ではなく、外側。
日常的に目にしている、外装部分のお話です。
1.修理前に必ず確認すること、型番
私たちがスマホ修理についてお問合せを受けたとき、
必ず確認することが二つございます。
まず、故障内容。
もう一つが、型番です。
型番。
“SC-04E”とか、
”D5883”とか、
”ZE551ML”とかいったものです。
型番がわからないと、交換用部品の在庫の有無や、
正確なお見積りが出せません。
スマホの機種名(Xperia Z3 とか、AQUOS Xxとか)とほぼ同義ではありますが、別機種なのに機種名が同じスマホも実はたくさんありますので
機種名だけでは、どの機種かの正確な判別が難しいことがあるのです。
ですが、型番が何かなんて、日頃あまり意識しませんよね?
いざ探そうとするとどこに書いてあるのかわかりにくい型番。
デザイン上の都合でしょうが、わかりにくいところに小さく書かれていることがほとんどです。
なので、今回お伝えするのは、
「型番の探しかた」
今はどこも故障してないよ、という方も、お手持ちのスマホの型番が何かを一度見ておくと、あとあと便利かもしれませんよ。
2.背面
本体をくるっと裏返せば簡単に見つかる、使用者に優しい位置です。
ここに記載しているスマホはかなり多いので、困ったらまず背面を見てみましょう。
LGエレクトロニクス isai vivid LGV32
背面下部に見やすく印字されています。
SONY Xperia ZL2 SOL25
中央のXperiaロゴと比べると目立ちにくい色合いですが、しっかり印字されています。
HTC J butterfly HTL23
よく見えません。何やら書いてあるのはわかりますが……
あっ!
あった! ありました!
わかりますか?
ここです!
マルを付けましたがまだわかりづらいです。
肉眼でもかなり目をこらさないと見えません。
3.側面
本体側面、フレームやカバー部分に書かれているタイプです。
側面をじっくり眺めるようなことってあまりないので、記憶に残りづらい位置です。
SHARP AQUOS SERIE SHV32
背面にはキャリアロゴはありますが、
型番らしきものは書かれていません。
ありました。
液晶画面側から見て右側のフレームの下部に印字されています。
SAMSUNG GALAXY J SC-02F
液晶画面側から見て右側の上部に印字されていました。
比較的見やすい色合いです。
SHARP AQUOS PHONE ZETA SH-02E
グルグル回してもなかなか見つかりませんが……
液晶画面側から見て右側面の上部をよくご覧ください。
ありました!
型番が刻印されています。
着色等はされておらず、しっかり見ないと気づきません。
富士通 ARROWS ef FJL21
こちらの機種は、側面は側面でも底側に刻印されていました。
この位置はなかなか珍しいです。
4.バッテリー下
バッテリーを取り外した下に書かれているパターンです。
使用者側で交換できる機種ならば、ほとんどはこの位置にしっかりと書かれている、鉄板ゾーンです。
ここ数年で発売された端末はバッテリー交換できないものばかりなのが難点です。
SAMSUNG GALAXY J SC-02F
側面にもありましたが、バッテリー下にもしっかり書いてありました。
SHARP SH904i
すでにヒンジ(二つ折の蝶番部分)に書いてあるのが見えています。
背面のフタを開け、バッテリーを外して……
ありました。
AQUOSケータイ2 601SH
昨年冬モデル、かなり新しいガラケー端末です。
これも背面を開け、バッテリーを取り外した下にしっかり書いてありました。
電源を切らないと確認できない位置なので、お問合せ前に確認しておいて頂けるとスムーズです。
5.Zenfoneは型番がわかりにくい
ASUS Zenfone2 ZE551ML
大人気のSIMフリー端末です。
このシリーズ、お問合せ泣かせな面がありまして、
まず、似たような外見・機種名のシリーズがたくさんあります。
"Zenfone"ということしかわからない状態だと、お電話で型番を推測するのも難しく、"Zenfone2"と伺っていたものが、お持ち頂いてみたら"Zenfone2 Laser"だったことも。
更には、同じ"Zenfone2"という機種名でも、5インチ画面のものと5.5インチ画面のものとがあり、当然画面交換修理に使える部品は別物……
大変ややこしいのです。
お見積りの際には型番をしっかり確認しておきたいスマホNo.1なのですが、
ここで最も大変な点が一つ。
Zenfoneシリーズは、外装面に型番の記載がありません。
上の写真は背面側です。
メーカー名(ASUS)とシリーズ名(Zenfone)、内臓CPUのメーカー名(intel)は確認できますが、型番は見当たりません。
側面はまっさら。
底側にもありません。
グルグル回してみてもどこにもない……
そうだ!
こんな時こそバッテリー下!
というわけで背面カバーを外しました。
Zenfone2はバッテリー交換のできない機種ですが、
SIMカード・SDカードの付け外しのために背面カバーまでは外れる構造です。
何やら細かい文字が書かれていますね……よく見てみましょう。
Model:ASUS_Z00AD
あっ! それっぽい文字列を発見しました!
でも、記憶にある型番とちょっと違うような……。
これ、ZE551MLというハードウェア型番の中のさらに細かいモデル番号みたいで、ここが違うと基板に搭載されたCPUの性能などが変わってきます。
ZE551ML、というボディがあり、そこに適合する基板が複数種類ある、ということのようです。
なんにせよ、この「Z00AD」という番号から、
この端末が"Zenfone2 ZE551ML"であるということが割り出せます。
ちょっと面倒ですが、どうにか確認手段が見つかりました。
さて、背面カバーを開けられるタイプはなんとかなりそうですが、
Zenfone3以降の端末はどうなんでしょうか?
これはXperiaなどと同じ、ガラス製の背面パネルを貼り付けている構造ですから、中を開けることはできません。
ASUS Zenfone3 5.2inch ZE520KL
側面にはありません。
背面を見てみましょう。
あ、普通に書いてありそうです。
文字が小さいので、アップにしてみます。
(カメラ部分がカラッポなのは、修理に使ってしまったから……)
……シールだこれー!
買ってすぐ剥がしてしまう方も多そうです。(ないほうがかっこいいし)
そうなると、端末の外観からでは確認手段がなくなってしまいますね。
6.番外編そのいち:設定から端末情報を見る
huawei P9 Lite VNS-L22
設定画面から端末情報を開き、モデル番号を確認する。
確実な確認手段、その1です。
弱点は、画面割れや起動不良の状態ではこの画面まで辿り着けないこと。
7.番外編そのに:外箱を見る
京セラ GRATINA (KYY06)
SHARP AQUOS Xx3 (506SH)
SONY Xperia ZL2 (SOL25)
LGエレクトロニクス isai FL (LGL24)
確実な確認手段、その2です。
購入時の外箱には必ず型番の記載があります。
上に挙げたZenfoneシリーズの型番も、外箱で確認することをメーカー側で推奨しています。
弱点は、外箱を捨ててしまう人には無力なこと。
いかがでしたでしょうか。
どうしても型番がわからない場合、
最終手段として、直接持ってきて頂くこともできます。
即日修理のお約束まではできなくなってしまいますが、しっかりお見積り致します!
たいへん長い記事をお読み頂き、ありがとうございました!
来週はお休みを頂きまして、次回更新は再来週、6月9日(金)の予定です。