スマホ昔話 2回目 NEC MEDIAS WP N-06C
昔は価値があったけど、今は大して重用されないものって有りますよね。
どうも「スマートまっくす滋賀エルティ草津店 浅井」でございます。
スマホ昔話「第二回目」今回は「NEC製」のスマートフォン。
「N-06C MEDIAS WP(ウォータープルーフ)」のご紹介です。
(うわ~!NECとアマダナのコラボ・・・今は見ないですね)
この端末はNECさんのスマートフォンとしては2台目となるマシンで、
「初代 N-04C MEDIAS」に「防水機能」を搭載し、
アンドロイドバージョンはまともな「2.3」をプリインストールしたマシンです。
(本当はN-04Cをご紹介したかったのですが白ロムが無い!)
前回紹介したとおりスマホ製造に参入して初めての各メーカーさんは
端末の特色作りに手探り状態ながら躍起だったわけで
この「MEDIAS」の特徴はなんといっても「薄さ」で有りました。
(↓N-06Cの前のN-04C初代MEDIASはもっと薄い)
当時「スリム」「軽量」「薄い」はフィーチャーフォン(ガラケー)
においてステータスだったんですよね。
パナソニックさんとNECさんは薄型マシンを作るのが得意だった。
「NEC」さんは「薄型好き」のお客さんを「MEDIAS」に
引っ張ってきたかったので薄型を採用されたわけですね。
実際初代MEDIASは驚く程薄かった。
しかし技術的に飽和状態のガラケーだと薄くても性能的には
どうにかなったが、スマートフォンでこの薄さ。
マシンとしての性能は全然ダメダメちゃんでした。
ちょっとアプリ入れると壊れたのか?と思うほど起動に時間が掛かるし、
うすうすのバッテリーはすぐ無くなる。
初代MEDIASの登場から半年後に発売になった「N-06C」ですが、
実際はマイナーチェンジ型でちょっと厚めにして防水性をプラス!
無骨な初代から打って変わって「ゴールド・ピンク・アマダナ」と
女子力マシなカラーもプラス(当時女子力なんて言葉なかったなぁ)
販売価格6-8万円だったN-04CもN-06Cも
すぐに白ロム価格が5,000円ほどに落ち込んだ事が
性能面・実用面の性能を物語っておりますね。
このマシンを最後にNECさんは脱薄型路線に入っていきます。
さて分解していきましょう。
画面上部の「鉢巻部分」のプラスチックパネルの
両面テープを剥いで取り外し、Y型ネジを取り外します。
(前面の隠しネジ方式はやっぱりガラケーの匂いがしますね)
背面の電池カバーを取り、Yネジを取りはずし、
プラスチックパネルを取り外すと両サイドの金属フレームを
スライドさせる。こうすると2枚おろしにすることが可能です。
フレックスケーブルのコネクタを基板から優しく取り外します。
このタコ足状の橙色のフレックスケーブルにはNECっぽさを感じますね。
タコ足フレックスケーブル方式は最終型の「E型」まで使われました。
昔は重視されてた「薄さ」「軽さ」「コンパクトさ」
この価値観は「高性能」の証だ!!と信じて疑わなかったですが、
現代スマートフォンは「薄さ」は・・・まぁまぁ必要とされます。
「軽さ」より頑丈さを重視(iPhone6から6Sへは耐久重視で重量増)
スマホサイズの重量物なんてそもそも軽いしね。
「コンパクトさ」なんてドンドン大画面化しつつあるスマホの前には
全く無意味なコンセプト。
まさしく「パラダイムシフト」ですね。
しかし今を誰が予想しえたか?人々の「要」がマシン・価値観を
変化させていったんですね。
山猫がどんどん可愛くなって「ネコ」になったように。
(まぁリビアヤマネコは十分可愛いですが・・・関係ないか)
という訳で「スマホ昔話 2回目」これにてお開き。
次回は10月中となりま~す。